広汎性発達障害児ユッキー、スーパーで子供用カートを使って買い物をする

広汎性発達障害児ユッキー、スーパーで買い物をする

<script>” title=”<script>


<script>

ユッキー
オッス、オイラは広汎性発達障害児のユッキー!

ナガユキの長男だい♪

今回は、オイラがスーパーで子ども用カートを使って買い物をしたお話だよ(≧∇≦)/

 

前の話へ   目次   次の話へ

 

オイラが1歳10ヶ月くらいのときだった。

お昼ご飯を食べ終わってくつろいでる時に、母ちゃんから声をかけられた。

「ユッキー、お買い物に行こう♪今日からユッキーがカートを押してね♪」って。

 

言ってることはよくわからなかったんだけど、お買い物にいくのは嫌いじゃない。

オイラは母ちゃんに連れられて、いつもお買い物をするスーパーにやってきた。

そうして、いつもみたいに子ども用のお座りカートに乗ろうとしたら・・・

「はい、ユッキーのカートだよ♪」って母ちゃんから子ども用の小さなお買い物カートを渡された。

 

「ここを持って押してごらん。」と母ちゃんに言われた通りに押してみると、カートは動き出した。

おお!オイラがお買い物するのか!

こりゃ楽しいじゃん♪

母ちゃんは、このカートについてる長い棒(大人用の取っ手)をつかんで、オイラが暴走しないように制御している。

だけど、基本的にはオイラが自由に動けるようにしてくれてたんだ♪

 

「ユッキー、最初はバナナを買いに行こう♪」

と母ちゃんが言うので、入り口からすぐそばのバナナコーナーに行った。

「どのバナナがいいかなあ?」

と、母ちゃんが選ばせてくれたので、オイラは適当なバナナを選んでカートのかごに投げ入れた。

母ちゃんは、バナナが衝撃を受けないようにかごの中でバナナをそっと受け止めて置きなおしてる。

 

そうかあ~、こうして自分でお買い物していいのか~♪

オイラは進む。

目的は、納豆!

オイラは納豆コーナーに着くと、3パックセットになってる納豆を次々と入れ・・・ようとして、3個目で母ちゃんに止められた。

「納豆は3つまででお願いね~」だって。

 

じゃあ、次は・・・

あれだ!卵!

卵コーナーを通りかかるやいなや、オイラは卵のパックをつかんで、かごにポイッと入れる。

母ちゃんは焦った顔をしながらかごの中でそっと卵パックを受け止めて置きなおしてた。

「卵はそおっと優しく入れようねぇええええ~(^_^;)」

って、かなり焦ってるなぁ。

卵パックって、ポイッと入れたらどうなるんだろう?

実験しようと2パック目にのばしたオイラの手は、母ちゃんに止められてしまった。

そしてスキを与えずに次の目的地を示してきた。

「お母さん、にんじん買いたかったの!野菜コーナーまで戻ってちょうだい♪」

 

にんじん・・・

「ちんち〇!」とオイラがスーパー内で大きな声で叫ぶと、母ちゃんは「そうきたか!」って顔をした。

「にんじんよ、にんじん♪」

「にんちん!」

「そうそう、にんじん♪(にんちんならギリギリセーフ、か???)」

オイラはにんじんコーナーまで歩いてくると、オレンジ色のにんじんがたくさん並んでいた。

「にんちん♪」

「好きなにんじんの袋を選んでね。」

「にんちん♪」

 

オイラが新しく覚えたことば「にんちん」を嬉しそうに聞きながら、母ちゃんは思う。

子ども用のカートを置いてくださってるスーパーさん、ありがとうございます!

午後1時から2時くらいのスーパーは結構すいてるからユッキーに買い物させやすいわ♪

やっぱり、子どもは自分が主体的に買い物できなくちゃ面白くないよね。

子どもにお買い物させるのはメリットだらけ!

  • 自分で選んで買えば食材の名前が覚えやすい
  • ゆくゆくは良い食材の選び方も教えていける
  • ちょっとしたお散歩にもなる

ユッキーもできそうで良かった♪

その後もオイラは牛乳パックを3つ入れて4つ目から止められたりしながら、お買い物することができた。

 

レジに行って、店員さんがピッ、ピッと商品のバーコードを読み取る様子をオイラは真剣に眺める。

「おりこうさんね~♪」

と店員さんが話しかけてくるけど、それは完全にスルー。無視。

かわりに母ちゃんが「ありがとうございます~!」って答えていた。

オイラも、母ちゃんのように受け答えできる日が来るのか、それはわからない。

 

こうして「スーパーでは自分で買い物をする」と覚えたオイラは、その後どれだけ眠くて機嫌が悪いときでもスーパーでは自分で歩いて買い物をするようになった。

レジに行こうとしたところで、母ちゃんが「野菜コーナーに戻って!大根を買い忘れちゃった」なんて言った時にはプチパニックを起こしたりしたけど・・・まぁ、それはささいなことだろう。

母ちゃんはなぜか大変そうだったけど、「オイラのためになる」と思って買い物ではサポート担当に徹するようになった。

 

スーパーの皆さん、子どもが自分で買い物したいという気持ちを大切にしてくださってありがとうございます!

 

前の話へ   目次   次の話へ