今回は、母ちゃんが療育園を決めたお話だよ(≧∇≦)/
給食のあとの自由遊びでオイラが園庭をフラフラしてると、お偉いさんっぽい先生が来た。
「お母さん、お話しましょう」って。
先生は、机を園庭に持って来た。オイラが園庭で遊びながら母ちゃんと話せるようにしてくれたのかな。
オイラはお空を見て飛行機探しをすることにした。
母ちゃんは、心療内科やその提携先の療育園で話したことと同じ「オイラの心配なこと」を先生に話してる。
先生はフムフムと聞きながらメモをとってくれていた。
母ちゃんが話し終わると、今度は先生がこの療育園(保育園)の話をしてくれた。
この園には30年の歴史があって、この形式になったらしい。
先生はさらに話を続ける。
「この園では、子どもの意思を尊重します。年齢でやることを決めたりしないの。
だから山に行こうって誘っても来たくないなら来なくてもいい。
その時その時にやりたい遊びをしてもらったらいいんです。
それが意欲につながるから。」
「この園では、あいさつの練習みたいなことはしません。
練習してできるあいさつよりも、自分からあいさつしたいって気持ちがわき出てきてできるようになる方が大事なんです。」
「この園では、意欲と感覚の発達という人間としての根っこを大事にしています。
それは発達障害があるとかないとか関係ない。
そういう根っこを丁寧に育てていくことを大切にしています。」
「こんなふうに、他の療育園とうちとでは考え方がかなり違います。
お母さんの方針と合わないんなら、無理して来ていただく必要はありません。どうなさいますか?」
母ちゃんは、週3日のうち1日は絶対にここの園に通わせたいと思った。
でも他の療育園にも通わせて、いろんな刺激を与えたいという気持もある。
母ちゃんは、素直にそのまま自分の考えを先生に伝えてみた。
先生は、ちょっと難しい顔をして答えた。
「正直、ユッキーくんは慣れるのが難しいと思います。
だから複数の園に通わせると、園によって違う決まりなんかで混乱すると思うのね。
もし他にも通わせたい園があるんでしたら、うちには通わずにそちらに週3日とも通うほうがユッキーくんのためになるかと思いますが・・・」
母ちゃんは悩む。
「ムムム、ユッキーは言葉も遅いしできないことたくさんあるけど、慣れることはできると思うの!
その場所ごとに、ここではこう、あそこではこうってちゃんと理解できると思う。
・・・でもこれって、ただの親バカ思考なのかしら???
まだ言葉もほとんど話せないユッキーじゃ、グループワークとか言語療法って段階でないのもそうだし…
2歳の間はここで集団生活を体験させながら、脳に良い刺激を与えるのが一番かもしれない。
先生のおっしゃる通り、練習してできるあいさつよりも自然な集団生活の中で自然にできるようになるあいさつの方が価値があると思うし・・・
父ちゃん、ゴメン。もう私の独断で最初はここに通わせることにするわ!」
「ではこちらで週3日、お世話になりたいと思います!」
「わかりました、お母さん。いつから通われますか?」
「え、それは明日からでもお願いします。」
「あ、すみません。できるだけ早く通いたいってことですね。
こちらも受け入れの準備がありますので、来週からでお願いします。来週のいつにするかは電話で連絡させてください。」
こうしてオイラは、ここの療育園に週3日お世話になることが決定!
「それならば」と、先生は入園するにあたっての細かい注意事項を教えてくれた。
- しばらくはお母さんと2人で園に通って過ごすこと。(親への指導もあるため。)
- 感覚を鍛えるため、オムツははかせない。パンツで過ごすこと。
- 生活リズムを整えること。
- ご飯は和食を中心として、必ず汁物をつけること。
- 添い寝をせず、1人で眠れるようにすること。
母ちゃんは予定より早くなったトイレトレーニングを思って遠い目をしてたっけ。
「また、あの日々が始まるのか」みたいな。
オイラの姉ちゃんたち、2人ともオムツがはずれたのが3歳3ヶ月だったから、オイラのトイレトレーニングは来年の夏からでいいやって思ってたんだって。
帰りの車の中で、母ちゃんは「パンツとズボン、いっぱい買わなくちゃね~。」とか言ってた(笑)
そんな母ちゃんのひとりごとを聞きながら、オイラは車のゆれに身を任せて昼寝を始めた。
今日の楽しい園の夢が見れるといいな・・・
ナガユキの長男だい♪